こんにちは、こんばんは
子路第十三の六
其の身正しければ、令せずして行わる
其の身正しからざれば、令すと雖も従わず
訳
上に立つ者の身のあり方が正しければ
命令しなくとも民は自然に従い、物事は行われる
反対に、その身が正しくなければ
命令しても人は従わない
感化が大切なのだ
子路第十三の十三
苟しくも其の身を正しくす
政に従うに於いて何かあらん
其の身を正しくすること能わずば
人を正すことを如何せん
訳
もし自分の身を正しくさえすれば
政を行ない国を治めるのは難しくない
逆に、身を正しくすることができないようなら
人を正しくすることなどできるはずもない
六は
自分の行ないが正しいと
わざわざ命令しなくても人は正しく動いてくれる
自分の行ないが正しくないと
たとえ命令したとしても従うことはない、と言っています
十三は
自分の行いが正しいと
立派に政治を行えるけれども
自分の行ないに汚点があるならば
人を導くことなどできない、ということです
これは「徳治主義」と呼ばれる統治理論の原点でもあり
上に立つものが率先して姿勢を正さなければならない
そうすることによって、おのずと人々を感化していく
という考え方ですね
人は誰かの背中をみています
子は親を、生徒は先生を、部下は上司を
有言実行、不言実行とも正しい行いには説得力があります
社会には様々な制限や規制があります
命令や指示をしなくとも
正しい行ないには自然と人は従うのですね
逆に人が従わない・従えないのには
理由があるということですね
正しい行ないで人を感化できる存在になりたい
そう思います